無料自宅配送でこの品質!『GRAPHICATION』『IT交差点』
クロスオーバーな総合雑誌『GRAPHICATION』
ブックレビューの最初はぜひこの雑誌を紹介したかった。
『GRAPHICATION』は富士ゼロックスの隔月刊広報誌なんだけど、内容にたまに大当たりがある。最近では、No.160の特集「共用・共有知を考える」や、No.154の特集「ケータイ文化を考える」が白眉だった。
技術、芸術、文化などを横断するその内容はシナプスを刺激する。前述の特集「共用・共有知を考える」では、その範囲は環境、共有知、法学、経済、倫理、学術、IT、著作権、漁業などの自然資源など多岐に及ぶが、そのいずれにも「共有」というテーマが通奏低音のように流れ、息づいている。
元マイクロソフト株式会社社長の成毛眞氏の著書『本は10冊同時に読め!』でも述べられていたが、まったく関係がないと思われていることがらに実は大きな関係があったことを見出すのは非常にエキサイティングだし、学問の基本ではないかと思う。そして、興味や仕事がますます細分化されてきた昨今に、このようなジェネラリスト的な視点、考えをもつものは非常に少ないし、なぜか軽んじられる傾向にある(このあたりは山形浩生『要するに』にくわしい)。
文芸にしても、プロットやキャラクターばかりが先行し、刹那的な消費が横行している。最近では、物語の「伏線」が理解できない読者が増えてきているという。「総合誌」なんてジャンルも最近は衰退の一途をたどっている(参考)。これらはすべて、学校制度や企業形態の体質が、はからずも視野狭窄な個人を生み出してきたポストモダンの結果なのだろう。そういった事態を危惧しているわけではないだろうが、そういえば村上春樹は「総合小説」を目指している。
『GRAPHICATION』は申し込みをすれば無料で定期的に自宅に届けられる。僕はこれが届くのを毎回とても楽しみにしている。
MS技術者は要チェック!『IT交差点』
『IT交差点』は、Oracleのいまはなき『オラクル通信』のMS版だと思っていただければいいと思う。『オラクル通信』と同様に提灯記事が多いが、MSが目指さんとしているテクノロジーの方向を確認するのにいいだろう。vol.4の「情報収集力 向上計画」のコーナーでは、「欲しい情報が見つけられない」というITエンジニアに対しMSDNオンラインをすすめるという、それ余計混乱するんじゃない? 的な内容もあったりするけどご愛敬。
『IT交差点』も申し込めば無料で定期購読できる。ちなみに、アンケートに答えると抽選で当たる賞品が豪華です(笑)。





