動物擬人化メロドラマはもうたくさん、なアナタに『ZOOKEEPER』
僕は動物が好きだ。
ふるくは『野生の王国』にはじまり、『生きもの地球紀行』、『ダーウィンが来た!生きもの新伝説』などのような、ドキュメンタリー番組が好きだ。
しかし最近の動物テレビ番組はといえば、おもしろペット大集合とか、ケガをしたり親とはぐれたりした動物をムリヤリ感動ドキュメンタリーに編集して、画面ではワイプで柴田や徳光が涙する……そんなんばっかり。
もう、おとなしく『アニマルプラネット』や『ディスカバリーチャンネル』でも放送してほしい。
そんなアナタにオススメなのが『ZOOKEEPER』。自称マンガ読みの方々が、『聖☆おにいさん』とかをおもしろがって、なぜこの作品を推さないのか不思議でならない。
主人公は、地味目ながら、サーモグラフィーのように温度を視認できる能力をもった動物園の飼育員の若い女性。
本書は、この主人公と、くえないやつ、クマ園長を軸とした動物ストーリーだ。
ストーリー内容も、現代医療を動物の治療に持ち込んだり、奇想天外に見えて現実的な展示の方法を提案したり、バラエティー番組ではふれられない動物の本性による問題が起きたりと、リアリティーがあっておもしろい。
キャラクターも練られていて、キャラクター間の関係性のバランスもいいし、女性作家ながら硬派なペンタッチもリアルさに拍車をかけている。基本シリアスなので、職業的なもの以外にそれぞれのキャラクターの笑顔が描写されないのも、読者に媚びてないし、キャラクターたちの真剣さが伝わってくるようだ。
動物はあくまでも動物であり、人間と動物の共存の駆け引きこそが、人間と動物の本来のコミュニケーションなのではないかと思う。コメディーならまだしも、動物を擬人化してなにかわかったつもりになってしまうのは、無垢な無知であり罪深い。
……のではないかと、『ねこのきもち』を毎号熟読してるのにまったくいうことをきかないわが家の飼いネコにこのエントリーを書くのをジャマされながら思うのだった。













